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書籍名 | : | ダメの人 | |
シリーズ | : | 中公文庫 | |
著者 | : | 山本夏彦 | |
紹介版 | : | 1994年 2月10日 | |
発行所 | : | 中央公論社 | |
定価 | : | 580 | |
ひとことで言う | : | 一コラム厳選名言紹介 | |
10 | 2006/10/ 5 | : | 「日本文壇史」より |
昨今の本はたいていこのリズムに欠くから、読むに難渋する。 | |||
9 | 2006/10/ 4 | : | 「赤い鳥」より |
まねっ子の方が売れて、元祖のほうが売れないとは神も仏もないが、神と仏は住々ない ものである。 |
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8 | 2006/10/ 3 | : | 「身長と体重」より |
ひとりで旅してひとりで暮らしたら、鴎外漱石の時代とたいした違いはないのではないか。 | |||
7 | 2006/10/ 2 | : | 「版元」より |
およそ出版の歴史は模倣の歴史である。模倣といえば聞こえがいいが、ドロボーの歴史で ある。 |
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6 | 2006/10/ 1 | : | 「手形の時代」より |
給金は現金正貨で支払われるから、堅気の会社員とその妻子は、今でも手形を知らない。 | |||
5 | 2006/ 9/30 | : | 「スト権ストを回顧する」より |
治まる御代という言葉があるが、治まる御代というのは、だれも憲法のことなど口にしない 御代のことである。 |
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4 | 2006/ 9/29 | : | 「郵便屋さんご苦労さん」より |
わが国の郵便は以前は世界でも一流だったが、今は一流でなくなってしまった。 | |||
3 | 2006/ 9/28 | : | 「メモとる人」より |
近所の人が遊びに来て、世間話をしているのに、メモをとったら怪しまれる。 | |||
2 | 2006/ 9/27 | : | 「買いものぎらい」より |
男はその精神の内部によって目立つことは許されても、衣装のような外部によって目立つ ことは許されないと、むかしものの本で読んでもっともだと思って以来、私は風俗には従う ことにしている。 |
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1 | 2006/ 9/26 | : | 「寿司」より |
手巻きと称して手で巻いて棒状のままを、ぬっと鼻先につきつける。なぜ切らないかと問うと、 包丁の金けがうつるからだと小癪なことを言う。ついこの間まで包丁をいれていたでは ないか。そのころは金けはうつらなかったのか。 |
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