漢字検定 完全征服への道
漢字検定 準1級 奮闘記 対義・類義語
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■出題内容 .
 配 点 : ・1問2点・10問=20点
 範 囲 : ・常用漢字全部+準1級配当漢字。
 内 容 : ・対義語(*1)5問と類義語(*2)5問で、同じひらがなの選択肢から選び漢字に直す。
   *1 対義語:お互いに反対の意味を持つ言葉(反対語)+ 
            意味の関係から反対の言葉(対応語)。
   *2 類義語:お互いの気味の重なりが全く同じ言葉(同意語)+
            お互いに似た意味を持つ言葉(類義語)。
 傾 向 : ・答える熟語は、ほぼ準1級配当漢字が含まれる。
■注意事項 .
・出題形式としてかは、かなり難しい部類となると考えられるが、一番は選択肢が対義語に
 なるのか、類義語になるのかが分らないことである。ただし、学習を積むと大体見当が
 付くようになるものであるから、余り心配する必要は無い。
・1回目の受検の時は、一番の苦手で5割10点しか得点できなかったが、気を入れ直して
 勉強をしたら、意外と捗る。実は、勉強さえすれば得点が上がっていく問題は簡単なので
 ある。勉強することが出来たら実力が向上するのは、嬉しいものである。
・「共通の漢字」問と「誤字訂正」問は、勉強の方法も難しいが勉強したからといって、必ずしも
 得点できるとは限らないのが辛い。平成19年度1回目でも、全受検者の平均点が「共通の
 漢字」問が4.7点。「誤字訂正」問が4.8点。5割得点できないのである。これでは合格は
 できない。しかし、本問題はそれが12.1点で約6割。まだまだ足りないが、勉強したら
 ストレートに得点が上がっていく本出題形式は、高得点が必要なのである。「共通の漢字」
 「誤字訂正」問を、運良く上手くいくことを期待していては、合格は覚束ない。
・本問題は過去問を徹底的に行なうと、あるパターンがあることがわかる。それは、対義語でも
 類義語も同じ漢字を使う熟語があることである。これらを覚えておくとその熟語が出ると選択肢
 を見るまでもなく解答できるようになる。
   対義語 上が共通  山頂⇔山麓 洛中⇔洛外 在野⇔在朝 など
         下が共通  鴨居⇔敷居 潅木⇔喬木 晦日⇔朔日 など
   類義語 上が共通  遺棄⇔遺失 胡散⇔胡乱 敏速⇔敏捷 など
         下が共通  贋作⇔偽作 静寂⇔閑寂 泰然⇔悠然 など 
         上下共通  清爽⇔爽快 剥奪⇔奪取 痛快⇔快哉 など
 これら共通の漢字を使う熟語を覚えておくと、大部違ってくる。
■勉強・攻略法 .
・対義語・類義語といっても、かなり大きく捉えている熟語もあり、なんとなく関連がある
 ものは候補としないと解けない問題もあるので、あまり神経質になることは無い。
・問題が10問で選択肢が10語であるので、とにかく分る問題から片付けていって
 最後に残った1〜2語であれば、案外と見当が付くものである。
・解答は、問題を読んで選択肢から選択するのではなく、選択肢の熟語を発想して、それを
 問題に当て嵌めていく方が、効率が良い様に思うがどうだろう。本出題形式を苦手として
 いる人には是非一度試してみて頂きたい方法である。皆が皆良い方法かはわからないが、
 効果絶大な人は多数いると思う。
・とにかく対義語・類義語が発想できないと正解は書けない訳で、練習問題をやり捲るしか
 方法はない。また、熟語が発想できても書けないと、当然乍正解とならないので、書いて
 練習する必要がある。しかし、兎に角答となる熟語が発想できなければ話にならない。
 書いて練習する環境でなければ、正解となる熟語を発想する練習も大変有効である。
 書く漢字のレベルは、他の設問での練習でも十分上がってくる。本設問だけで使用する
 漢字なんてないのである。慣れたら熟語は自然と浮かんでくるようになる。
・『完全征服』で22×10問。熟語の重複はあるが、『頻出度順』がAランクが16& amp; times;10、B
 ランクが8×10問で合計460問。流石に、これらを2回も行なえば、熟語はスムーズに
 発想できる様になるし、熟語を書くことも、それ程難しくはないだろう。そして、その時は
 「対義語・類義語」問に対する苦手意識は消え、却って得意問となるだろう。
■受検感想 .
・自己採点:16点/20点   ・実際の得点:14点   ・全受検者の平均点:12.1点。
・比較的得意分野となっていたので、満点を狙って望んだ本問。かなり時間も気になって
 きて、怪しい雰囲気になってはいたが、また意外とスムーズに進ませてくれない。
・対義語の「凝滞」と類義語の「招来」が残り、選択肢は「じゃっき」と「しんちょく」。熟語と
 して「惹起」「進捗」は分るし書ける。しかし、それがどちらになるのかが微妙である。
 ここで悩み抜いていても仕方がないので、「凝滞」→「惹起」、「招来」→「進捗」としたが
 残念ながら反対。落ち着いて考えれば分ることは分るが、ここまで紛らわしい問題も
 あまり無い。しかし、検定で満点を獲るのは案外に難しいものである。
・自己採点で○として、結果×は「奇手」の対義語の「定跡」。「定跡」か「定石」で散々
 悩み「定跡」の方が本筋だろうと「定跡」としたのであったが、これなら「定石」として
 おけば好かった。流石に「定石」の書く漢字で不正解とはしないだろう。「跡」の11画の
 「はね」が不正解の原因であろう。これは厳密に採点されていると覚悟する必要がある。
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