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「世はいかさま」は山本夏彦氏の本のタイトル。「この世は巡礼である」は〔ストリンドベリイ〕の「青巻」の章句。 | ||
年月日 | : | 平成18年 3月 9日 |
題 | : | 救い |
コラム擬きのもの | : |
是は「青べか物語 著者:山本周五郎」の〔留さんと女〕の最後の最後に書かれている言葉で ある。物語のけじめの言葉である。 ・・・・・「苦しみつつ、 なおはたらけ、 安住を求めるな、 この世は巡礼である」・・・・・ 普段あまり使わない日本語であるのが、却って重い。 何故、この言葉をいつまでも、今でも大切にしているのか解らないが、今でも沁みる。 |
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見方を変えれば全てが変わる。きっかけがあれば、根っこを変えれば、間に合うのである。 | ||
年月日 | : | 平成18年 2月 4日 |
題 | : | 国家の品格 |
コラム擬きのもの | : |
『新潮新書「国家の品格」 著者:藤原正彦 発行所:新潮社』を読了した。 一気に読んだ。著者の藤原正彦氏は『「夏彦の写真コラム」傑作選(1)』の選者である。 現実に色んな考えがあろうと今の日本人に読んで欲しい本である。理屈は別に私達が 自信を取り戻せる本である。 我々にはまだ可能性と少しの時間がある。と信じたい。 言っておくが本書は「はじめに」に『金銭至上主義に取り憑かれた日本人は、マネーゲーム としての、財力にまかせた法律違反すれすれのメディア買収を、卑怯とも下品とも思わなく なってしまったのです。』と『二〇〇五年十月』に記している。 本書189頁に『田園が乱れている、というのは恥ずべき姿です。かって我が国の田園美は 維新の頃に訪れたほぼすべての欧米人に「こんな美しい国で一生過ごしたい」「日本の田園は すべて公園である」「日本の道は夢のよう」などと褒めそやされたものでした。その田園は、市場 原理により、ここ十数年ほどですっかり荒らされてしまいました。』が191頁の詩人ポール・クロ デールが昭和十八年に言ったという『「日本人は貧しい。しかし高貴だ。世界でただ一つ、 どうしても生き残って欲しい民族をあげるとしたら、それは日本人だ」』が可能なのである。 こんな骨太な日本人論、国家論をベストセラーとする我々は諦める必要は無い。 |
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それでいいのなら、それでいいですがね。敵わないの。 | ||
年月日 | : | 平成18年 1月 2日 |
題 | : | 幻冬舎 |
コラム擬きのもの | : |
年末の新聞広告に上大岡トメの「スッキリ!」が出るという。「キッパリ!」に続く第2弾だという。 此れは是でいいのだろう。「キッパリ!」も幻冬舎なのだから。その次の日ジョージ秋山だ という。そしてそれは『聖書』だという。 あんまりである。待望の<マンガ決定版>!!だそうだ。この漫画家にそれを描かせれば面白い に決まっている。それを幻冬舎が刊行するという。出版界にも人はいるのだろうにね。 「銭ゲバ」「アシュラ」・・・・・。懐かしいタイトルである。世の中は次々と若い人に替わる。当然で ある。しかし、ジョージ秋山氏を口説けるのは幻冬舎しかいないのか。本を手にしなくても買い たくなるような本を造れるのは幻冬舎しかないのか。 幻冬舎のアンテナだって一人で支えているわけではなかろうに。 |
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口先だけだから云うのだけどね。之をいったらお終いかね。 | ||
年月日 | : | 平成17年12月30日 |
題 | : | 何様? |
コラム擬きのもの | : |
近ごろ病院に行くと「山田様」と呼ばれる。「さん」ではない。「様」である。私は、患者である。 呼び捨てでも好い。「さん」でも別に好い。しかしである。「様」である。私は何様?。ただの患者で ある。「様」はないだろう、「様」は。 不自然である。私は貧乏だ。お医者さんは金持ちだ。だから、からかっているのだろう。別に お医者さんが呼ぶ訳ではないが、並みの神経をしていたら、看護婦が患者を「様」と呼んだら 普通はヨセ!と云うだろう。そんな扱いをする気はハナッからないんだから。だって、患者です よ。病人ですよ。それ以下であっても、それ以上ではない。 之は今しか分らない話しになるが、例の偽装構造計算の姉歯を「姉歯さん」と呼ぶ。本人は 白状している。今大地震が来てごらん。大量殺人事件になる可能性は高い。人殺しである。 直接人を殺さなくても同じである。それを分って皆が皆、平気な顔をして、書類を通し、施工図を 書き、鉄筋を曲げ、鉄筋を結え、コンクリートを流し込んだ。そんなもんによく平気でコンクリート を詰めれたなぁ。それが分らなかったというなら阿呆であるし、知っていたなら確認犯である。 実際に造った人は今、人事のような顔しているが、地震が来ても平気なのだろうか。それはさて おき、姉歯を「姉歯さん」はないだろう。普通の人の普通の感覚で人を呼んではいけないの。 「山田太郎」 |
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「はなっから、新聞に投稿するということ自体が変である。しかしそれはそれで、それだけのつもりは元よりない。」と 言っている人を見るのは痛いが痛快ではある。痛快ではあるがそれも痛い。どこ痛いの? |
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年月日 | : | 平成17年12月21日 |
題 | : | その赤ワインは酸っぱくないですか? |
コラム擬きのもの | : |
来年度国家予算原案が決まり、使う金80兆円。入ってくる金50兆円。
借りる金30兆円という。 借りる金を30兆円以下にして偉いという。 だが、普通は入ってくる金だけで生活するだろう。 家と国は違うのだろうか。 大地震が来るという。これだけ言うのだから近々来るのだろう。 その時に備えて貯金しておくのが普通だろう。なのに国と地方の借金は775兆円と言い 平気であり、平和である。 入ってくるお金だけで予算を組むとお役人の人件費だけで、ほぼ一杯だと聞く。すると、 その時には仕事に使うお金がないお役人は何なさるのだろうか。 外務省のお役人は、予算が余ったと言って高級赤ワインを買い漁ったと聞く。庶民の発泡酒 に増税し、お役人は余ったと言う税金で買った高級赤ワインか。そのお金は余った金なのか。 そのお金は湧いてきた金なのか。そのお金はお役人の金なのか。そのお金はそんなに粗末に 扱って罰が当たらない金なのか。 今の我が国の身の丈はどれ程なのか。貴社の汽車で帰社した記者に是非教えて頂きたく 投稿した。 |
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