「豆朝日新聞」始末
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書籍名 「豆朝日新聞」始末
シリーズ 単行本
著者 山本夏彦
初版発行 一九九二年三月一日 〔平成4年〕
紹介版 一九九二年三月一日 第一刷
発行者 新井 信
発行所 株式会社 文藝春秋
ISBN 4-16-346200-7
定価 1300
292
本文印刷所 理想社印刷
付物印刷所 凸版印刷
製本所 矢嶋製本
装幀 坂田政則
カバーイラスト 川田 徹
初出 「プレジデント」 昭和59年3月〜昭和62年5月
「文藝春秋」 昭和63年11月〜平成2年11月
かいつまんで言う ■「プレジデント」連載と「文藝春秋」連載のコラムをまとめたもの。
 Tが「プレジデント」からでUの「文藝春秋」からのものに比べるとかなり短い。
 中身も素直な構成になっていて、同じ本のなかで較べて読んでも面白い。
 文藝春秋の「諸君!」「文藝春秋」「室内」「プレジデント」に連載したものを纏めた
 シリーズは『装幀:坂田政則 カバーイラス:川田憲一または川田 徹または川田 進』
 であり「無想庵物語」「最後のひと」を挟んで再登場。これはその9冊の第6冊目である。
  本書「何よりも流行を愛す」に『彼女たちはついこの間まで友の浮気を聞くと、「まあ
 あきれた」と口々にとがめたものどもである。両者は全く同一の人物である。人は流行
 に左右され大ぜいがすることならどんなことでもする。』と言い、本書「そそのかされ
 れば何でもする」に『男女を問わず人は流行とあれば何でもするのか。死にもするし
 その死を笑いもするのかと、私はふんどし一つでテレビの画面をしゃなりしゃなりと
 歩くモデルの顔を見まもるのである。』とあり、流行れば何でもし、そそのかされれば
 何でもする人を憂うが、此れが現実であり深い憂鬱に沈み込まされてしまう。
  「あとがき」には『朝鮮人慰安婦のことを思えば夜もねられぬというたぐいの記事が、
 ある時期毎日のように出た。ことに朝日新聞に出た。四十なん年枕を高くして寝ていた
 のに急に眠れなくなったのである。新聞はその声を集めてずいぶん嬉しそうである。
 良心と正義を売物にするのは最も恥ずべきことだと知らないのである。』とあり、やはり
 新聞を問う。それは本書のタイトルの『「豆朝日新聞」始末』もそれに由来しているので
 あり、同じく「あとがき」に「豆朝日新聞」は『ソ連が月世界に到着したと騒げば、「何用
 あって月世界へ―月はながめるものである」と書く。』のである。そしてそのコラムは本の
 タイトルにもってくる程のものだから期待を裏切らない。
  
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シリーズ 文春文庫
初版発行 1995年7月10日 〔平成7年〕
紹介版 1995年7月10日 第1刷
発行者 堤 堯
発行所 株式会社 文藝春秋
ISBN 4-16-735209-5
定価 450
278
印刷 凸版印刷
製本 加藤製本
カバーイラスト 川田 徹
デザイン 坂田政則
初出誌 単行本 一九九二年三月 文藝春秋刊
解説 長新太
かいつまんで言う ■山本夏彦氏の文春文庫18冊の内、9冊目。
 本書は「私の岩波物語」とは違い「朝日新聞」を扱ったものではなく、
 「プレジデント」と「文藝春秋」からのものである。特に「プレジデント」からの
 ものは少ないので却って愉しめる。裏カバーのコピーに
 『辛辣無比の毒舌と爽快無類のエスプリの絶妙なるカクテルを
 とくとご賞味あれ!』とあるが、賞味するに値する味である。
 
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